事業内容

FESS開発プロジェクトの事業内容として、
プロジェクト概要、および、本プロジェクトが開発する軟性内視鏡手術システムについて、ご紹介します。


プロジェクト概要

本プロジェクトは、AMED「未来医療を実現する先端医療機器・システムの研究開発」の一つです。


1.高い安全性と更なる低侵襲化及び高難度治療を可能にする軟性内視鏡手術システムの開発

2.麻痺した運動や知覚の機能を回復する医療機器・システムの開発

3.安全性と医療効率の向上を両立するスマート治療室の開発


※ AMEDとは?

国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development:AMED)。
医療分野の研究開発を一元的に管理し,基礎研究から実用化までを切れ目なく支援するため,2015年4月に設立されました。


軟性内視鏡手術システム

硬性内視鏡手術ロボットの登場により、手術の低侵襲化・高精度化が進みましたが、膵臓癌など硬性内視鏡での手術が難しい部分が多く、依然として開腹手術が主流です。また、これまで消化器内視鏡の延長線上で開発された軟性内視鏡手術システムは、鉗子の操作に極めて高度な技量を要し普及してきませんでした。

本プロジェクトでは、日本が得意とする軟性内視鏡とロボティックスの融合により、医師が手術野を俯瞰しながら直観的に操作可能な新しい軟性内視鏡手術システムを開発します。

● 開発する技術は、以下3点です。

〔1〕手術中にリアルタイムで重要な器官を確認するためのセンシング技術、かつ、広い視野を高精度に捉える手術用内視鏡(内視鏡の眼)
〔2〕眼と独立に動き、広い動作範囲と高い把持力で多様な手術方法に対応できるロボット鉗子 (内視鏡の手)
〔3〕ロボット鉗子の直観的な操作を可能とするコンソールセット